医療法人萌生会 大道クリニック ■大阪府八尾市・久宝寺・透析
当院によくお問い合わせのございますご質問を、このスペースでお伝えしてまいります。透析に関するご質問がございましたら、お問い合わせください。
透析質問箱
Q1 薬の服用の注意点について教えて下さい。           
透析者の方は、合併症の治療や予防の為に薬を服用する機会が多いと思います。残念ながら薬には副作用が認められる場合が多く、特に透析者の方においては、腎機能がほとんどありませんので薬が蓄積され、その結果として副作用が強く現れることもありますので、当院では「腎不全の人の為の薬の処方」という本に基づいて注意して出しています。

原則としては必要な薬を必要な量だけ服用するのが正しい服用の仕方です。又、当院においては薬剤師が常勤しておりますので薬のことについては何時でもご相談下さい。

又、他科の医院を受診しておられる方は、その医院で投薬された薬をお知らせしていただくようにお願いします。これは薬が重複していたり、腎不全であることを気付かずに処方されている場合を未然に防ぐためです。

Q2 透析時間はどれくらい必要でしょうか。              

透析治療は大別して二つの働きがあります。即ち1:体内で作られた代謝産物を除去すること、2:増加した水分を除去すること、があります。あまり短時間で透析を行うと「不均衡症状」を起こしたり又大きな分子の尿毒素は除去されにくいので、出来るだけ時間を長くかけて透析を行った方が、水分除去に関しても代謝産物の除去に関しても有効です。

当院では出来るだけ長時間透析を受けることを勧めており最大一回6時間までは受け入れるような体制をとっております。

透析者の方にとりましては、出来るだけ短時間の透析を希望されると思いますが、当院の今までの経験からいいますと、長時間の透析を週三回行っておられる方のほうが、合併症をおこすことが少ないことが実証されています。


Q3 シャントメンテナンスについて教えて下さい。           
早期発見のコツ(あくまで目安)

穿刺前にまず、シャント部をよく診る。触る。音を聴く。の3つを実行するのが望ましい!(どんな種類のシャントなのか、どの部位で吻合されているのか、どういう流れになっているのか。)

日頃から静脈圧の上昇(200mmHg以上)、QB低下を気にすること!

シャント肢の腫脹(静脈高血圧症)は過大シャントor 中枢側に狭窄がある!

自己血管の場合、シャント吻合部の直上に多く、同部を触ると凹んでいるケースが多い!ので触ってみましょう。

急に今までにはなかった副側血行路が生えてきた!

グラフトの場合は、グラフト‐自己静脈の吻合部に狭窄を生じる事が多い!

シャント音の高音(キューンキューン)は狭窄が起こってる場合が多い!

シャント音の低音・減弱のみでは判断しにくい!(元々の心拍出量が乏しい場合があるので)

シャントエコー(機種によって多少異なるが)にて血流量が500ml/minを切っていれば、狭窄があってもおかしくない!

以上の事を気をつけながら、狭窄が疑われるならば可及的にPTA:経皮的血管形成術(血管造影をしてから風船の付いたカテーテルを挿入し、少しずつ風船を拡げて血管の狭窄部を拡張させる事)を施行してもらいましょう。シャントはいかに長持ちさせるかがその人の生命予後にも関わってきます。
シャントは透析患者にとって、命綱なのです。

Q4 透析は開始すれば一生継続しなければならないのでしょうか?

急性の腎不全を除けば、ほとんどの場合、いったん透析を始めれば一生患者さんは透析を継続していかなければなりません。
“一生”という言葉に絶望感を感じる人がほとんどかも知れませんが、自己管理さえしっかりしてもらえば、普通に働いたり、日常生活を有意義に送っている患者さんは数多くいらっしゃいます。

このようにQOL(生活の質)が上がれば、高齢者でも十分に施行する価値があると思います。ただ難しい事は自己決定する事の出来ない患者さんに生命維持のために寝たきりでもどこまで透析を継続していくかという問題などが生じてきます。透析を中止するという事は逆に言えば、死刑宣告とも言いかねません。

今後はこういった問題が増えてくると思いますが、やはり自己判断出来る間に“Living will”と言って、家族とよく話し合った上で自分の意思を書面に記しておくという事も大切であると思います。